これまで Nexus6 や Nexus7 のバッテリー消費量を定期的にメモしてきました。
自分は基本的に Wi-Fi 接続は常に維持の設定で使用しているので、バッテリー消費量のメモもこの設定で行っています。
そこで一度、スリープ時の Wi-Fi 接続をオフにした場合のバッテリー消費量はどのくらいになるのか見てみようと思い、Nexus6 Android 5.1 の設定を変更してメモをしてみました。
スリープ時の Wi-Fi 接続をオフにする
何はともあれ、まずはスリープ時の Wi-Fi 接続設定を変更します。
「Wi-Fi」の「詳細設定」から「スリープ時にWi-Fi接続を維持」の項目を変更するのですが、
この「スリープにしない」に設定します。
なんとなく表現がしっくりこないのですが、Nexus6 の言語設定を「English」にしてみると、
「Never」という表記になるので、日本語表記が少しおかしいのだと思います。
ちなみに、同じ設定を Nexus7 で開いてみると、
「使用しない」という表記になっているので、こちらは分かりやすいです。
端末設定と測定方法
Nexus6 のシステム設定は、これまでのバッテリー消費量メモ時の設定を、「スリープ時のWi-Fi接続」のみ「オフ」に変更しました。
測定方法もいつもと同様に、tasker でバッテリー値を取得し、数値をPushBulletでPCにプッシュ送信します。
Repeat設定も3時間です。
基本的な部分はこれまでのメモと変わらないので、そちらを見ていただければと思います。
測定結果
1回目
測定時間:54時間
バッテリー消費量:33%
3時間単位での最大消費量:3%
3時間単位での最小消費量:1%
1時間あたりの平均消費量:0.61%
2回目
測定時間:75時間
バッテリー消費量:39%
3時間単位での最大消費量:2%
3時間単位での最小消費量:1%
1時間あたりの平均消費量:0.52%
「常に維持」時の平均値と比べると2分の1以下になった
測定回数は2回と少ないですが、2回の平均をとると1時間あたりのバッテリー消費量は「0.57」。
スリープ時のWi-Fi接続を「常に維持」でのバッテリー消費量メモで計算した平均値と比較すると、2分の1以下の数値になっています。
Androidの「電池」画面から確認できる残り時間から考えても、バッテリー消費量の減少は大きいです。
1時間あたりの消費量を「0.6%」で計算すると、満充電ならほぼ一週間バッテリーがもつ計算になるので、スリープ時のWi-Fiをオフにした場合の効果はかなり大きいと感じます。
ただこの設定ではモバイルデータの使用が発生すると思うので、モバイルデータの通信量を気にかける必要が出てくる場合もあるかもしれません。
ちなみに1回目の測定時、Android上で確認したデータ使用量は測定開始時と終了時で以下のような数値でした。
自分の環境では単純にスリープ時の Wi-Fi 接続設定の変更で待機時間が2倍になると考えるならば、バッテリーの充電をしにくい状況に長い時間いなければならない場合には有効な設定変更かなと思いました。
モバイルデータの通信量を考えなければいけない状況なら Wi-Fi接続を常に維持のメリットには替えられないかもしれないですが、通信量を考える必要がないなら、スリープ時オフのメリットはより大きいのかもしれないですね。