Androidの位置情報には現在3つのモードが用意されていて、設定からいつでも変更する事ができるようになっています。
現在地の特定には、GPSやWi-Fiとモバイルネットワークを使いますが、この組み合わせによって「高精度」「バッテリー節約」「端末のみ」に分けられています。
これまでにNexus6のバッテリー消費量についての記事を複数回書いてきましたが、すべて位置情報の設定は「高精度」でおこなってきました。
今回はこの位置情報設定を「高精度」から「バッテリー節約」に変更して、バッテリー消費量をメモしてみました。
「高精度」でNexus6のバッテリー消費量をメモした記事はこちらになりますので、よろしければそちらもご覧ください。
また Nexus 以外の端末ではモードの名称が異なる場合がありますので、ご了承ください。
目次
位置情報モードを「高精度」から「バッテリー節約」に変更する
位置情報モードの設定は、「設定」のユーザー設定にある「位置情報」から設定します。
「位置情報」に表示されている「モード」をタップすると、上記のように「位置情報モード」の変更ができるようになっています。
今回選んだのは「バッテリー節約」です。
このモードは説明に書かれているように、現在地の特定に端末のGPSを使用せず、Wi-FiとモバイルネットワークをソースとしたGoogleの位置情報サービスで現在地を特定します。
使用端末と測定方法
バッテリー消費量をメモした端末はこれまで同様 Nexus6 Android 5.1 です。
システム設定も、位置情報を「バッテリー節約」に変更した以外は変更していません。
- 位置情報を「バッテリー節約」に
- スリープ時のwifi接続は常に維持
- Bluetoothオフ
- Smart Lockに「信頼できる場所」で自宅を設定して使用
- taskerをアプリインストール時の設定で使用
- PushBulletとtaskerの連携で定期的にプッシュ送信
測定方法もこれまで同様 tasker でバッテリー値を取得し、数値をPushBulletでPCにプッシュ送信しました。
プッシュのRepeatも「3時間」です。
測定結果
位置情報モードが「高精度」の時
「高精度」の設定で測定した、変更直前の数値です。
測定時間:30時間
バッテリー消費量:40%
3時間単位での最大消費量:5%
3時間単位での最小消費量:3%
1時間あたりの平均消費量:1.33%
この時Android上で確認した「電池」画面がこちら。
表示されている残り時間「約41時間」だと、1時間あたり「1.37%」減少の予測ですから、あまり大きなズレはなさそう。
位置情報モードが「バッテリー節約」の時
それでは本題の「バッテリー節約」にした場合の数値です。
測定時間:39時間
バッテリー消費量:52%
3時間単位での最大消費量:5%
3時間単位での最小消費量:3%
1時間あたりの平均消費量:1.33%
1時間あたりの平均消費量が「1.33%」と偶然一致してしまいました。
この時の「電池」画面。
表示残り時間「約26時間」だと1時間あたり「1.38%」減少の予測なので、こちらも大きなズレはなさそう。
この数値だけ見るとまるで変わっていないような気がしてしまいますが、変化が見られそうなのは「Google Play開発者サービス」。
「高精度」では上から2番目の位置に表示されていますが、「バッテリー節約」では一番下になっていました。
位置情報を使用する機会が多いなら差は大きくなりそう
今回はあまり場所移動などもない状況で、位置情報を使用するアプリが多く動いているわけでもないので、差がほとんど出ていないんだと思います。
数値も回数を取れば毎回ブレますし、実際以前にメモした「高精度」の平均値も考慮すれば、少なくとも消費が多くなってる事はないと思います。
今回測定している状況でも「開発者サービス」の消費量には差が見られそうなので、位置情報の使用が多かったり、頻繁に位置が変わるような状況では差が大きく出るかもしれません。
使い方や状況次第で設定差が大きくなりそうなので、自分なりの設定や臨機応変な対応が必要になりそうです。
この測定時のような待機状態なら差はさほど出ないようですし、とりあえず自分の場合は「高精度」から「バッテリー節約」に変更するバッテリー的なメリットはさほど大きくないかなと感じました。